進撃の琢ちゃん60日間の物語 “フォワードコロナ大作戦のゆくへ”

聳え立つビルの前で、深呼吸
はぁ~!!さてどうやって中に入れば良いのか、初めてのお使いならぬ、初めてのお客様訪問!!

銀座の鮨おじまの琢ちゃんが、日ごろからお世話になっているお客さまに、感謝と今だからこそ出来る3つの取組みを伝えようと訪れました。

「銀座 鮨 おじま です。今お近くまで来ていますので、ご挨拶させて頂いてよろしいでしょうか?」
「え~つ、銀座の?大将?わざわざ来てくれてたの、ちょっと待ってすぐ行くから。」

琢ちゃんのドキドキをよそに、笑顔溢れる馴染みのお客様が
「いや~大将どうしたの?元気?店閉めているんだって、大丈夫?」
優しく温かい笑顔から親身に心配してくれている気持ちが伝わってきます。

「ありがとうございます。おかげ様で、超忙しくさせて頂いております!」

「はぁ?・・・・」ミュート状態に

「店閉めてるんだよね」「はい」
「銀座まだ人がいないよね」「はい」
「お客様来ないし売り上げないよね」「はい」

「・・・で、超忙しいって何やってるの?」

さっそくコロナのお陰様で、時間が出来た今だからこそ、やろうとやろうと思っていながら後回しにしていた3つの取組み、名付けてフォワードコロナ大作戦を実践している内容を動画などでお見せして、

「お客様に元気に活動している3つの取組みをお伝えに伺いました。」
と少しはにかんだ笑顔で伝えます。

気の利いた経営者は、この瞬間お客様から経営者の顏に。
「その取り組みは面白い。詳しく琢ちゃんの話を聞きに行くよ。ところで、いつ開いてる?」

銀座の琢ちゃんが、普通の人から
どうせ無理を超えていこうとする、キラッと輝くヒーローになった瞬間です。

「ありがとうございます、それとこの本なんですが

「僕は社長をやめたくなった。幹部が魂の同士になった奇蹟の物語」

ヒーローズclubっていう人生と仕事の繁栄を目指す経営者の会に参加していまして、同じようにVision経営を学んでいる仲間の本が出ましたのでもし宜しければお読みくださいませ」
「ありがとう!!また行くよ。元気でね!」早々に一礼。

何度も笑顔で手を振りながら帰路につきます。

振り返ると、聳え立つように見えた険しいビルが、今は登頂した後の、清々しい山のように優しく感じます。

「良かったね!琢ちゃん。」笑顔で声をかけてくれるのは山崎文栄堂の専務取締役&ヒーローズclub事務局長のけんちゃん。初めての訪問にサポート役を勝手でてくれました。

ヒーローズclubの仲間は会社が違っても本気で助け合います。
こんな事が普通に出来るのは、Vision経営を共に学び皆で助け合って日本を元気にしていこう!!と
いう学び舎の文化があるからです。

つい先ほどまでの、「ご迷惑にならないか~」と思う不安や、成れない靴擦れの痛さはすっかり消えて、ありがたい気持ちがこみあげてきます。
「やっぱり寿司職人でよかった!」
「3つの取組み頑張って良かった!」

翌日、琢ちゃんからこんな嬉しい報告があり、ありがたいです。

思い返せば2か月前の4月初旬に、店を閉めようかと相談に来られてから(詳しい事はフォワードコロナ大作戦参照)Vision経営について話し合い、リソースとしての時間はある、だからこそ今出来る事!を考えようと3つの取組みを決めました。

① 学び:常に学びの意識でいる
② 社会貢献:日本の食文化を世界に拡げる
③ 本業:笑顔、幸せを届ける

この3つを琢ちゃんのチーム全員で、真面目にコツコツ実践してくれました。

動画配信やパソコンでメールを送ること、
文章やお手紙を書くこと、宅配で幸せをお届けすること、
ラスベガスを目指しての太鼓の練習、登山トレーニング、
思いを伝える講演会などなど、何もかもチャレンジの連続です。

やり始めるまでは、簡単そうに思えていたことも出来るまでには時間がかかります。
ですから毎日超忙しかったのです。(笑顔)

おかげ様で自信が出来、お客様に愛され、話題になり、売上ゼロでも、不安になる暇もなく毎日が忙しく学びの連続でした。

その結果、成功振動数を下げることなく
たくさんの仲間に囲まれて共感と応援の和が拡がりました。
この60日間のチャレンジを、時を同じく売り上げゼロから3つの取組みに挑んでV時回復を果たした旅行会社、山旅人の堀ゆうきちゃんや、ヒーローズclubの仲間と共に、テレビ番組で取り上げて頂きました。
番組が6月21日に放映されます。その後動画でも配信しますので楽しみにして頂けたら幸いです。

この一連のプロセスで、ヒーローズclubを牽引させて頂いている私が伝えたい事は二つです。

一つ目は、どのような事が起こったとしても試練(テーマ)という刺激に反応的になってほしくないのです。

ベルを鳴らして餌をあげる。またベルを鳴らして餌をあげる、を繰り返すとベルの音を聞いただけで、犬は自動反応してしまいます。

私達は人間です。犬ではありません。

ある特定の刺激に対して、反応する前によく考えて望む未来に向かう為に、自分で考え行動を選択したいのです。

自分ではどうする事も出来ない。
自分では何も決められない。どうなるかわからない。
家族が、社員が、国が言ったから・・・
もし自分のせいで、迷惑をかけたら責任をとれない。
他人に批判されたくないので仕方ない・・・

と言ってあきらめる事は誰でもできます。
だからこそ、一度立ち止まり考えましょう!
自動反応的に思考を止めたくないのです。

自分ではどうしょうもない事を、試練(テーマ)と呼んでいるのですが、この時こそがチャンスです。
この数か月の体験からしか学べないことがあるのですから。試練(テーマ)に対して、根幹となる判断基準をもとに今だからこそ出来る事を、考えてみたいのです。

二つ目は、風を読み、帆をはり歩み続ける事です。
何も変化しない事で、守られると思う人もいますが、
時代は大きく変化しています。

新時代の風を読んで、舵をきって行くことがリーダーとして大切だと思っています。

自然はいつも変化しています。
同じ日は二度とないし、過去には戻れない。
自分だけが何もしないで立ち止まろうとしてもドンドン未来は押し寄せてくる。時は止められないのです。

だからこそ、変化対応できるかどうか?
経営者にとって、今は面白い時代ですね。

さて琢ちゃんがよき仲間と共に、数年間ワールドユーでVision経営を学び続け、そしてこのタイミングで試練(テーマ)と向き合えたことは運がいいなぁ~と思っています。

何も起こらない普通の日々なら、経営者は売り上げの事を考えます。しかし営業できなくなった場合、何をどうすれば良いのでしょう?

今までの昭和の考え方と行動パターンでは、中々思いつかないかもしれません。
なぜなら売上は商品やサービスの提供の対価だと思っているからです。

ここが重要で、普通は理解してもらえない話なのですが、昭和と令和では潜在的ニーズが違います。

お金に変わる価値は、商品やサービス等、質の高い環境や行動、能力であることは既に前提条件で、さらなる価値を付加していく必要があるのです。

それが人間力でありチームの魅力です。

真面目に仕事していれば、極端に経営が悪くなることはないかもしれませんが、なぜか今までとは違って伸び悩む経験はありませんか?今までの戦略が効いてこない。

琢ちゃんのところもそうでした。別になにも変わっていない。でもなぜか今までの様には伸びていかない。
でも困るほどではない。どうすれば良いのか考えながらも、また変わらない日常の行動パターンが続きます。

まるで、ゆでガエルのようです。

ラッキーだったのは、急に「水が、熱湯になった!!」だからびっくりして飛び出すしかなかった事です。

今までの古い考え方から、新時代へのクオンタムジャンプです。

もし少々の減ぐらいでお店を営業していたら融資を受けて今のままの延長に居たかもしれません。

しかし誰も来ないのです。売り上げゼロ。
いつも通り仕込みをして、いつも通り準備してお客が来ない時間を、仕事をしているフリをしながらもてあます。丁寧に仕込まれた高級魚を、もったいないからスタッフと、黙々を食べる。

味はしない、時間はある、し~んと静まり返った重い空間、カウンターで息苦しくなる。

そこでもう店を閉めようかと、相談にきてくれたんです。やっぱり逆境はチャンスですね。強制的に商売人として最悪の状態を体験させて頂いたのです。

ところで、もし近所のお寿司屋さんが潰れそうなら、あなたは応援しますか?どうしますか?

答えは簡単です。日頃からお世話になっている魅力的で好きな人なら助けたいと思う。
普通で嫌いな人なら、仕方ないと思うものです。

これからの時代、絶対に潰れない会社は、間違いなく働き者の社員と善き仲間(お客様を含む)に囲まれ皆様に愛されている会社なのです。

その為にはまず、自分の事、自分の会社の売上という視点を少しわきに置いて、皆が潤うにはどうすればいいか?大局的に物事を考える人間力が大切だと思います。

商売人が愛されるのは、いつもいつも目の前の人に喜ばれる存在になれるよう、お役立ちする事です。

全ての価値をお金に置き換えるような考え方であれば、それはお金を愛しているのであって、ご縁のある目の前の人を、大切にしているわけではありません。

琢ちゃんは、コロナのおかげ様で、仕事をなくした空白の60日間があったおかげ様で、

“何の為に働くのか?何の為の人生なのか?今自分達が喜ばれる存在として、何か出来ることはないか?”

人間として考え、仕事が出来る事は当たり前ではない事を学び、喜ばれるような数々の行動を選択できたのです。

まだまだ未熟な私達は、これからも神様に試練(テーマ)を頂き、その度ごとに学習し成長していきます。

これからも続々と、経営という冒険を楽しむ仲間が、泣いたり笑ったりしながら一歩ずつ魂の成長に挑んでいきます。

和の国日本が、喜び溢れる楽しい国になるよう大いに盛り上がっていきましょう!!

最後まで読んで頂きありがとうございます。
いつかお逢い出来る奇蹟を、楽しみにしています。
愛と感謝をこめて・・・・  仲村恵子

 

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さぁ、一緒に経営という冒険を楽しみましょう。

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