HERO’S CLUB 企業ドキュメント:株式会社山崎文栄堂 清家 美奈氏

株式会社山崎文栄堂 課長 清家 美奈氏

自分たちのオフィスを自分たちの手で作っていく!
「整理整頓からヴィジョンをデザインしていくサポートを」
― 幸せな働き方の実現を目指して ―

「会社の危機をきっかけに、チームの世界観が変わりました。大変な状況で、あきらめることもできるけど、あきらめない選択もあるんだ!という選べる自由が手に入った。
世の中を変えていく一つとして、中小企業だからこそできることがあるんだと気づいたんです。」

凛として語るのは、株式会社山崎文栄堂書類整理サポート事業部課長の清家美奈氏。
会社のトラブルについて、静かに語ってくれました。

2016年11月に商品取り込み詐欺被害にあった同社。「被害にあった翌日幹部で集まり、みんなで腹の底からそれぞれが発言し方向性を決めたんです。」

ヴィジョン経営を実現している同社の山崎社長の方針のもと、即座に幹部が一致団結し今後の取り組みについて話し合ったと言います。

社長である山崎氏は、事件の後追いをするのではなく、既に会社の立て直しに向かっていました。それは、日々まずは社員が健康でいることが大切なんだというヴィジョン経営からなる方針であったといいます。

中には家庭があり、生活を心配する幹部メンバーもいたそうです。しかし、ほとんどのメンバーは、不安がないわけではなかったものの、これを良い機会として捉え、出来ることをやっていこうと決心したといいます。

その時、清家氏が取り組んだことについて話してもらいました。
「今お取引しているお客様にもっとお役に立っていくには事業部を越えてトータルで役立っていく。他の事業部同士のお客様をつなぐ。新規開拓もあるけど、今いる私たちのお客様を大切に!そこに力を入れました。」
「さらに、10%会議(1週間のうちの10%を未来のことについて話し合う時間として使う金曜日の午後1時~5時)の中で、
今まで当たり前に使っていた経費を適正に見直すことにも取り組みました。」
「目的を持った取り組みで経費を削減する」
こうして決算月である翌年8月までに“黒字回復をして終えよう”というコミットをみんなでしたそうです。

その結果、有言実行でV字回復を果たした同社。
その結果について、清家氏はこう語ります。

「事件翌日の打ち合わせの時に、腹の底からそれぞれが発言し、チームで話し合った。その時間の積み重ねが良い結果を招いたんだと思います。」

また、トラブルに見舞われる中、設備投資も怠らなかった同社は、その状況下で1千万円を投資してオフィス改革を果たします。

「普通の会社だったら、そんな状況でオフィスのためにお金を使うことなんてしないと思います。でも、1千万を投資して、オフィスを変えるんだ!という姿勢を変えなかった。
結果その活動が、みんなの新しいことをやっていくんだ!という明るさや期待感を生んだんです。」と語ります。

「詐欺にあったのは、私たち。お客様には関係ない。山崎文栄堂の動きを止めることのほうが良くないと思った。その流れを止めると、ただの代理店をやっている営業会社になってしまう。
個人の幸せも考えた。働き方へのチャレンジの中で、やっぱりやっていかないと、と思ったんです。これをチャンスと捉えました。」といいます。

「一つは、危機感から。」
「昔のように、言われたことを言われたとおりにする、ずっと同じやり方を続けていくという仕事の仕方は効かなくなってきたんじゃないかと。
女性ならではの視点かもしれませんが、自分で考え、自分で表現していく会社が魅力的に見えるんです。そういう会社が結果、良い意味で目立ってきてますよね。」

「うちの会社でも、今までの事をただ続けていくことに限界が来ていた。自分で考えて、もっとああしたらいい、こうしたらいいと考えていかないと生き残っていけない。
人口が少なくなっているのが背景にあって、奪い合いをしていたけれど、そこから抜けるには、新しい選択肢を創り、広げていくしかないと思ったんです。」

将来をしっかり見つめ、未来の働き方についてもブレない清家氏。

管理職である女性ならではの目線で、強くたくましい中にも愛と思いやりのある優しさを感じました。

そんな彼女を変えるきっかけとなったのが、屋久島での「内観合宿」だといいます。
「自分が生まれてきた役割は何だろうか?」「自分には何ができるのか?」を考え、探求したことが、大きな価値観の変化を生んだといいます。

「世の中を変えていく一つとして、中小企業でできることがあると思っていて。小集団が大きなことをしていける【スモールジャイアンツ】こそ、見たい世界とやりたい世界が一致し、
自由にいろいろやれる、試せる、文栄堂らしさを出せると気づいたんです。」といいます。

「内観の合宿に参加し、寝食を共にして話したり、教育の機会を与えてもらったことで、自分の世界観を探求する時間をつくれました。」

「自分自身の事は意外と知らないし考えたこともなかったから、ただ目の前の事をこなすことに必死でした。萎えることばかりだけど、時間をもらったことで考えることができたんです。」と、笑顔で語ります。

「屋久島に行ったときには、“これだ!”とは浮かばないんですよね。でも、東京に戻った後に、「自分が実現したいことはこういうことか!」と後から実感する。
自分自身を知ると、思い込みの部分がわかってくる。他責にできなくなった。自責になったんです。相手との距離をつかめてくるし、自分とも向き合える。
自分の信念だけが正しいんじゃないかもしれないとわかるようになったことも大きいです。他の選択肢があるんじゃないかと思うようになりました。」と、なんだか嬉しそうに語ります。

「大変な状況で、あきらめることもできるけど、あきらめない選択もあるんだ、というように選べる自由が手に入った。」
「二極の世界ではなく、選択肢を広げられる。世界をそんな2つで分けることはできない、と知ったんです。」といいます。

そんな気づきを得た清家氏は、会社の中でも動きが変わっていったといいます。
書類整理サポート事業部の課長として、環境整備に取り組む中、今までにやってきたことと今との違いについてこう語ってくれました。

「今までは、チームビルディングよりはスピードをあげるためにやってきたところが大きかったですね。スムーズにするためにはどうすればいいか、というハウツーをやっていました。」といいます。

「整理整頓は当たり前。片付いていればいいかなと。」

「それが今では、毎日働く場所だから、そこに働くメンバーにとって集中しやすいや、リラックスした中でアイディアを出せる。チームで話をしてワクワクできるようになったんです。」といいます。

1千万円を投資して果たしたオフィス改革については、こう語ります。

「オフィスも自分たちで作れることを実感したんです。仕事に行くのが楽しみだなあと思える空間を目指し、実行できました。
コンセプトを創るのに時間はかかったけど、新しいものに取り組む楽しみや、既成概念の脱却を果たすことができました。」

「自分たちのオフィスを自分たちの手で作っていく。それには、パワーが必要ですよね。でも、出来た時には、空気が変わる。
本来、オフィスにないようなものがあったりして、ガラッと変わっていくことが楽しいと実感しながら、やれていったんです。」と語ります。

そんな清家氏が、オフィス改革で幹部みんなを巻き込むために伝えた方法を教えてくれました。

「毎日仕事をするのが楽しみになるようなコンセプトをみんなで共有しました。“リラックス&集中”の両方がとれるように反映したんです。
自分たちの思い描くものと一致させるようにしました。ワクワクをもたせることが大事。そして、選択できる自由さも。」そんな感覚をフィールドを通して伝えたといいます。

「立って仕事が出来る場所、座って仕事ができる場所。個人空間がもてるソファー。相手を気遣うスペース。今まで学んできたことが生かせる空間。
それを、学んでいない社員にも伝わるようにと思って。」と仲間を気遣う優しい笑みがこぼれます。

「ビジョン経営の為に、創意工夫し、作り上げたものはみんなのもの。選べる自由がある、働きやすい環境づくりができてきています。
今のオフィスが最高とは思わず、また変えていけたらいい。変えていく事を楽しんでいきたい。」と嬉しそうです。

そんな彼女が新たにチャレンジしているのが、他社のオフィス環境整備サポート。

実体験を通して、清家氏がオフィス改革を一緒になってサポートするのです。

清家氏は、「その会社のオフィスを見れば、そこで働く人の心の状態がなんとなくわかる。」といいます。

「自分の仕事以外に意識が向いていないと、それはオフィスにも表れてくるように思うんです。仕事だけではなく、自分たちの働く場所はどうか?
そんな事に意識を向ける、気を向けると、自然と隣の人のことやチーム全体のことにも視野がひろがってくるように思います。」

「目の前の仕事でだけで精一杯。それでも良かった時代もあったと思います。でも、これからの時代は、パイが減り、淘汰されていく。
自分たちができる強みを生かして、今以上に何ができるのかをより求められる時代になってきていることに、社員一人一人が気付いていくきっかけになれば嬉しい。」と語ります。

ヴィジョン経営に取り組む山崎文栄堂で、実際に、仕事量が減り、残業も減り、でもオフィスは綺麗になり、業績も上がるという結果をチームで出せた経験を、今後は他の企業様の役に立てればという清家氏。

「結果が生まれた要因の一つは人間関係に悩んでいる時間が大幅に減ったから。上司、部下に対して考えている時間が長いと、生産性はあがらない。
その無駄な時間が減ることで自然と効率があがったのではないでしょうか。」といいます。

「人間はロボットじゃない。それぞれの人の良さを生かして、チームビルディングすることで、チームプレイすることで、良くなっていったんだと思います。」

「10%会議で聴く場ができたんです。時間の使い方が変わりました。信頼し、助け合うこともできるようになったんです。」と話します。

オフィス環境整備をサポートする会社に対しては、こんな想いを語ってくれました。

「みんな、どこかしら会社を良くしたいという想いを持っていると思うんです。整理整頓を通して、会話をする機会を増やし、気にかけていなかった部分を発見していく。
整理整頓をそういったチャンスにしてもらいたい。ただ単に、そこがゴールではなく、自分たちでどうしていきたいかを、次のフィールドに繋げるきっかけ作りにしていってもらいたいんです。」

「自分たちで創意工夫し、創り上げていく。自分達にもできるんだ!という達成感ややりがいを支援していく。そこに関わっていきたいです。」と話す清家氏の瞳は、とても輝いて見えました。

女性管理職として、その場をしっかりと受けとめ、社内に影響力を持って発信することは、出来そうで出来ないのが世間一般の声であると思います。

そんな中、会社存続の危機の中であってもみんなが一丸となって前に進めたのは、山崎社長はじめ、みんなで創り上げた会社風土と女性管理職として成長し続けている清家氏ならではの視点が活かされていると感じました。

山崎文栄堂は、平均年齢も若く、男女問わず活躍の場を創り上げている会社です。
そんな山崎文栄堂で、今後も若い社員のメンターとしてますます輝かれることを期待しています。


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