HERO'S CLUB 企業ドキュメント ~人生と仕事の繁栄~

人の繋がりが希薄な時代だからこそ
信頼と愛情の絆を職場からお客様へ、社会へ広げていきたい



愛和食品株式会社 執行役員 小松 昌弘 氏


何やっても楽しく、うまくいった新人時代

愛和食品株式会社の執行役員として全社を統括する小松昌弘氏。
新卒採用第一号の社員の一人として入社して23年。
現社長である早川恭彦氏を最も近くで見てきた人物でもあります。

「当時常務だった早川氏は兄貴のような存在。」

当時の社員は60人。
社長であった先代、そして後継者として入社して数年の早川氏、愛情深い先輩たち、今でも全員残っているという同期に囲まれ、恵まれた新人時代を過ごします。

「新人ではなかなか会えないような経営者の方との商談や、チケット一枚を手に海外へ仕入れ先を探しに行ったりと、同世代の若者では経験できないような、あらゆる経験をさせて頂きました。
若かったからこそ、何をやっても怖くなかったですし、当時常務だった今の社長は、兄貴分のような存在で、いつも私のチャレンジを後押ししてくれました。
何をやってもうまくいく感覚があり、とにかく毎日が楽しかったです」

「何をやっても楽しい。仕事に夢中になった。」

休みの日も仕事の延長のような感覚で、大きな店舗の出店情報が入ると車を飛ばして見に行ったり、精力的に活動していた小松氏。

「その時代の遊技場業界は景気がよく、活気がありましたから、その分、魅力も大きかったです。努力をすればするほど返ってくるから、寝ないで働いても平気でした。
しかし、今思うと、だからこそ、どんどん麻痺していって、結果的には疲弊してしまったのだと思います」

心も感情も封じ込めて機械のように働き続けた10年間

景気とともに会社も成長し、社員数が250人にまで増えていく中で、社内でのコミュニケーションが今まで通りにはいかなくなり、ボタンの掛け違いが起きたり、批判を受けたりと人間関係で悩むことも多くなります。

さらに、業界の景気もピークを過ぎると、今度は今までと同じやり方が通用しなくなり、社内も数字を追いかける方向に向かっていきます。

“批判を受けないようにしなければ”
“自分の上司に迷惑をかけてはいけない”
“数字を達成しなければならない”

ただ、がむしゃらに働き続ける一方で、今までのように勢いでチャレンジすることにも制限をかけるようになり、感情を封じ込めるようになりました。

「辛い、という感覚はなかったのですが、毎日を淡々とこなしていくような、乾ききった日々で、まるで機械のようでした。笑わないし、怒らない。
“ロボットみたい”と言われることもありました。朝起きて、会社に行って、仕事して、夜帰ってくる。毎日同じことを、ルール通りに、ただこなす。

「まるで機械のように淡々と毎日をこなす…。」

気持ちや感情の起伏もまったくない。そんな状態が10年くらい続いていました。今考えてみると、つまらなかったですね。」

新体制への戸惑いと葛藤の日々

その背景には、営業部門と管理部門との間の軋轢もありました。
会社の規模が拡大する中で、即戦力として管理系のメンバーが入社したことがきっかけでした。

「今でこそ生産性にシフトしていますが、もともと私たちは時間や労力を掛けて頑張ってきたメンバーなので、効率とか生産性に、最初はあまりピンときませんでしたし。
また、そういった自分たちの非効率なやり方を否定された時に、私が強く抱いたのは“仲間を守らなければいけない”という気持ちでした。

最初は、その気持ちを言葉に出すこともあったのですが、言ったとしても、また違う風に伝わっていくので、ある時から“もう言うのはやめよう、シャッターを閉めておけばいい”と思うようになり、そこから、私の心が無くなっていった気がします。
“とにかく仕事だけ、ちゃんとやっておけばそれでいい”と思うようになりました。」

それに加えて、予想外の先代の他界により社長に就任した早川氏の経営に対する戸惑いもありました。

「社長からすると、効率や生産性、数字の強さは僕たちに足りないところだったりするので、社長がその意見を尊重すると、社長の求めるものが急に変わったようにも感じられて、今までいたメンバーの中で不安がどんどん広がっていきました。
そんな彼らを見ているのも苦しかったです。
また、そんな中でも、私は社長と近い関係でしたので、そうすると今度は、仲間から“お前はどうせ社長と仲がいい”“お前は社長に特別可愛がられている”と言われたりする。
そのうちに、社長に対しても距離をおくようになり“必要があったら話すけれど、必要以上には話さない”というスタンスに変わっていきました。」

気付けば、あれだけ楽しかった仕事に、いつの間にかまったく面白味を感じられなくなってしまいました。

「会社をやめようかという気持ちが頭をよぎる…。」

社内では葛藤の日々を送りながらも、お客様には常に恵まれ、信頼関係を築いてきた小松氏。

ある時、取引先の会長さんから「お前、うちに来いよ」と声をかけられます。
「お前1人くらい食わしていくくらい、うちは余裕だから。いつでも来いよ。なんかあったら言えよ。」と。

その時は
“何故、急にそんなこと言われたのか?”
“自分が何も言わなくても、何かが伝わってしまっていたのだろうか?”
と反省するとともに、
“会社を辞めようか”という気持ちが頭をよぎることもあったそうです。

「後になって、その方たちから“あの時、すごく疲れてたもんね”、“辛そうだったもんね”と言われました。誰から見ても疲弊しきっていたのだと思います。」

最初は疲弊した心身を休ませるためだけに研修へ

ワールドユーアカデミーを訪れたのは、ちょうどそんな時でした。

今から7年前、会社から言われて研修に参加した時の小松氏は疲れ切っていて、心を開かず、研修ルームにも入らなかったそうです。

「ゆっくりと人間らしさを取り戻す時間が何よりも貴重だった。」

「最初2年くらいは、身体を休めに来ていただけでした。会社が研修費を出して、行かせてくれているのに、勿体ないし、すごく不純なのですが、私にとっては1ヶ月のうち2日間、何もしないでも許してもらえる日でした。“ああ、僕はここで2日間休んでいいんだ”という感覚。

内容も初めはまったく理解できませんでした。
トレーナーからも研修の話は一切されず「あなたはとにかく早く寝なさい」と言われ、訳がわかりませんでした。

今ならわかるのですが、まずは人間らしさを取り戻すことが私には必要だったのです。
当時の私は分離してしまっている状態。
自分の本心と、言っていることが一致せず、仮面をつけて、その場の事を収めようとをしているだけでした。」

そんな中、少しずつ、機械のようになってしまった自分に血が巡り、変化があらわれたのは屋久島での研修でした。

ここにいると、みんなが楽しそうにしている。
ここには制限もないし、何の条件もない。
ありのままをみんなが出していて普通の自分でいられる。

そんなことを感じ取っていきます。

他社の方と交流できる機会も貴重でした。
「第一線の企業の経営者や幹部の方と一緒に他愛のない話をしたりできる。そういう場に触れていくうちに、自分の中の張りつめていたものが、ほぐれていきました。」

登山を通じ、心を開いて本音で話せる関係になれた

社長や、幹部のメンバーと屋久島で一緒に山に登ることで、腹を割って話すことができるようにもなりました。

「屋久島の自然の中で素直に想いを語れた3人での登山。」

「その時に、彼らは、いつも心を閉ざして何も言わない私に対してすごく不満があったこともわかりました。私としては、きっと2人は先輩だから、自分のことを分かってくれているだろうと、甘えていた部分もあったのかもしれません。

2人に対して、自分は有言実行タイプで、言葉には責任があるという考えがあるので、ブレインストーミングのような思いつきで発言するのが好きではないことや、“お前、口だけじゃないか”と言われた過去の体験があることも話しました。

“僕は言葉にした以上は責任があると思っているから、考えて話す。
だから、僕の意見を聞く時は、急かすのではなく待って欲しい”と。
生意気なのですが、僕が言いやすい環境を作るのも社長や幹部2人の役割じゃないかと。
私が思っていることを話すことができたんです」

2人はそれを快く受け容れてくれました。
そのことをきっかけに関係は少しずつ変化してきて、言いたいことが言い合えるようになっていきます。

「色んなことも笑いながら話せる関係が嬉しい。」

「時には、社長から“俺、今、待っているんだけど”と皮肉を言われたりもしました。
私は私で“ああ、そうですか。お待たせしてすみません”とか“今はありません”と言い返したりしていますね。」
と笑いながら朗らかに語る小松氏。

そんな風に率直に話せるようになったのも、屋久島で自分の気持ちを伝えられたことがきっかけ。徐々に自分が思っていることを言えるようになってきたそうです。

自分と向き合い、本来の自分らしさを再発見した大自然での内省内観

「トレーナーの方にも言われるのですが、今の私は人間らしくなっていったというか、昔に戻っていった、と感じているところです。

私は田舎育ちなので、家族や周囲の方に見守られて、好き勝手に、のびのび育ててもらいました。
そういう感覚を思い出させてもらった気がしています。

「本来の自分のエネルギーが戻ってきた!」

他にも、自分のやりたいことにコミットする自分。自分が本来もっていた穏やかさ、ユーモア、好奇心を取り戻した感覚があります。

私は、いつの間にか“欲しいものを欲しい、やりたいことをやりたい”と言わなくなっていたこと、相手が望んでいるものを察知して“これをやっておけば文句ないんだろ”という、斜に構えた自分になってしまっていたことにも気付きました。

そういった、自分の嫌な部分に向き合えるようになったのも、ワールドユーアカデミーでの内省内観のおかげです。
「すごく恥ずかしい自分にも向き合いました」

「自分の小さな世界に気づいた屋久島の内省内観。」

“みんなを守る”と言っていたけれど、本当は、自分を守ろうとしていたこと。
今まで真剣に取り組んできて培ったものを踏みにじられたくない。
自分の世界に踏み込まれたり、崩されたくないと、心を閉ざしていた自分。

大自然の中での内省内観と通して、小さな世界の中で、そんな小さな抵抗をしていた自分に気付いたそうです。

“行けばわかる”と言って研修に送り出してくれた社長。

「研修は社長自身と会社幹部の横の繋がりを作るという会社としての目的だけでなく、個人としてそれぞれが抱えている問題に向き合う場を提供してくれていたということに、途中で気づきました。社長は私に、気付いて欲しかったのかもしれませんし、元に戻って欲しかったのかもしれません。それは僕に対する愛情なのだと思いました。」

そして、月に一度のワールドユーアカデミーでの2日間が、自然とエネルギーを充電できる場になっていきました。

「一人の人間としてずっと愛情を注いでくれていた。」
※早川氏と共にカナディアンロッキー研修にて

「カナディアンロッキーでの研修も、登頂するのが本当に大変だったのですが、手つかずの自然の中に入ったときに、懐かしさや清々しさなど、忘れていたものが蘇った感覚がありました。不思議なのですが、山の湧き水を口にした時に、全身に水が行き渡り、潤すような感覚と同時に、なぜか山にいるのに海にいるような感覚を覚えました。

「山にいるのに不思議と水の中にいる自由な感覚に。」

私は海が目の前にある環境で育ったので、子どもの頃は毎日のように泳ぎに行っていたのですが、水の中にいる時の解放感や自由な感覚を思い出したんです。」

雄大な自然を通じて本来の人間の機能を取り戻していくことは、一見遠回りのようで、決断のための直感や、心身の健康など、ビジネスパーソンとしても一人の人間としても充実して生きる大きな後押しとなり、小松氏を進化させてくれたようです。

「ロッキーの山深く原生林と野生動物に囲まれて過ごす。」

心の穏やかさと冷静さを備えたリーダーとなり次のステージへ

そして今現在。
今年の7月の人事異動により、社内を一人で統括することになった小松氏。
「役割の大きさに押し潰されそうにもなりましたが、今はマイナスやピンチと言えるような状況になっても、焦らない自分がいます。
自分の軸がぶれるとみんなに影響が大きいので、バタバタしたり、ぶれないようにすることは重要なのですが、それが自然とできています。」

同僚や部下との関わり方も意識的に変えたと言います。

「以前であれば、何か問題があった時、その対策を聞く前に私が言ってしまったり、折角、提案してくれたことも押しつぶしてしまったり、自分が思い描く通りの方向に持っていこうとしていました。今は、まず相手がどうしようと思っているのかを聞くように心がけています。

もちろん、私としては、本当はもっと言いたいことがあったり、物足りない気持ちになることもあります。しかし、そこはあえて言わず、彼らが今何に悩んでいて、何に取り組んでいるのかを尊重し、ちょっと俯瞰して“そうか、そうか”と黙って聴いていることができるようになりました。前はそんな冷静さがありませんでした。
そこは自分が変化した部分だと思いますね。」

彼らの課題や悩みを聴き「じゃあ、どうするかを一緒にやろうよ」と気持ちを切り替えるように言うと、少し穏やかになってくる瞬間があったり、スイッチが入っていく瞬間が見える。

「相手のエネルギーを上手に活かせるようになったのかもしれません。
目指しているゴールは一緒です。それぞれのパワーを上手に活かせるようになって、エネルギーを循環できるような職場環境にしていきたいなと思っています。」

人と人の繋がりを創出し、活気のあるチームを作っていく

自分自身の心の穏やかさや、自分らしさ、エネルギーを取り戻した今、今後はさらに、人と人との繋がりのある職場を作っていきたい、と小松氏は語ります。

「ここの仲間に属していたい。そんなチームを創っていきたいんです。」

「社員が60人だったときの感覚がすごく好きなんです。全員の顔が分かって、そこには、愛情というと大袈裟かもしれませんが、繋がりがありました。

今は、その繋がりが薄れている気がします。
これはもしかしたら、社会現象なのかもしれませんが。

私は、そんな時代であっても、縁あって一緒の会社で働いているのだから、まずは会社の仲間がお互いに尊重しあえるような関係性を目指して、みんなが思いやりを持って接していったら、きっと居心地が良くなると思っているんです。そうすると、自然とエネルギーが上がり、会社の雰囲気も良くなるし、その先にいるお客様にもいい影響が与えられるのではないでしょうか。

この業界はもともと、人の繋がりが非常に強い業界です。
社内だけでなくお客様も含めた人の繋がりを築いていきたいです。

それを仕事のためという目的でするのではなく、自然な人と人とのコミュニケーションとして、いい関係が作れたら、きっと会社は本当に良くなると思うので、そこを変えていきたいですね。それぞれのメンバーが“こうしようよ”と意見を出し合える環境になったらいいなと思っています。

みんなが自分の仕事に誇りを持って“ここの仲間に属していたい”と思えたり、“あそこに加わりたい”って言われるようなチームを作りたいですね。

簡単なことではないかもしれませんが、社長はそういったことを実現させてくれるような、色々なことに挑戦させてくれる方。
信頼して任せてもらっていると思うからこそ、会社を良くしていきたいと考えています。

そして、私と関わっていく人がみんな幸せになって、生きていってくれたらいいなと思っています。
仕事を通して、そして小松という個人を通して、縁があって関わった人はみんな幸せになってほしいですね。
そこから、また幸せが波及していくと嬉しいなと思います。」

結果や数字だけでなく、プロセスにフォーカスした働きがいのある職場へ

現在は、次なるビジネスモデルの構築のために新たな事業に挑戦し始めたばかり。
メンバーには現実の数字だけではなく、そのプロセスや、将来的な可能性にも目を向けることを伝えているそうです。

「これからは評価も結果だけではなく、プロセスであったり、仲間との関わりを考慮していきたいと思っています。
数字を達成した営業マンだけが評価されるのではなく、伝票や請求書を作ったり、彼らを支える裏方がいて、本当はチームなんです。
評価制度を見直していくことで、働きがいがある職場になっていく一つの道筋になると考えています。」

人の繋がりを紡ぎ、会社から、お客様へ。そして、社会へ。長い困難や葛藤の年月を経て、人が調和する世界を創り出していくことを決意した、リーダーの姿がそこにありました。

その時々で変化するステージで生きてくる学びや気付きがあり、自己や企業の成長に還元されていくからこそ、多くのリーダーがワールドユーアカデミーで心のプログラムやコミュニケーションを長年にわたり学び続けています。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。
感謝!




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